昨日、佐賀県UD出前講座という事業の一環で、牛津小学校3年生を対象とし、県職員の方と一緒にUD(ユニバーサルデザイン)について授業を行いました。
前回も3年生が対象だったのですが、超高学年・下手したら大学生向けの講話になってしまい、子供達はポカーンとなってしまった。唯一、電動車椅子で体育館を走ったり、サッカーのパス回しをしたら、これはウケた。(電動車椅子があれば誰でもできると思うw)動くことはすごく良いな!と感じた前回、ただ座学はこのままではいかんと思いまして、もっとどうしたら子供ウケするのか。今回こそは挽回できれば!と思ってました。
事前打ち合わせは、以前のブログ記事を読んでもらえたら状況が分かります。
今までは、自分のみで講話内容を作り、編集しを繰り返し、詰め込みすぎて、タイムオーバーとなることが多く、最終的に何を伝えたかったのか、疑問に感じる講話でした。今回は初めから介助者や妻に協力してもらい、自分が何を伝えたいのかを一緒に考えてもらい作り上げました。ワクワクするサッカーのパス回しなどを考えると、講話自体は本当に絞って絞って本当に伝えたいことを中心としました。
結果は、まとめ部分や画像の見せ方は改良が必要だけど、あとは、以前よりはポカーンとなることなく、うまくやれたのかなという感じでした。そしてサッカーに移る前に、休憩を挟んだ時でした。サッカー準備をしている私の元に生徒達が近寄って来て、そのうちの一人の女の子が質問をしてきました。「お風呂はどうやって入っているの?」と。お!これは凄い好奇心だな!と思って丁寧に答えました。嬉しそうな表情を見せてくれてほっこりしました。その後、群がった生徒さんと一緒に体育館を2周くらいしてみました。もう、みんな元気元気。凄く楽しそうだったな。
それからサッカーパス回しをしました。生徒さんに体育館の外周合わせて広がってもらい、代表者を1組を男女1名ずつ、計4組。左右に1人ずつ居てもらいそこに目掛けてボールを全力で蹴り込む感じ。男女で少し蹴り方を変えましたがw 途中、うまくトラップできると、「おー」と言う歓声が。そしてバチコーンと蹴ると「すげぇ」という声も聞けて、生徒さん達が楽しそうで良かったなと思いました。
講話最後に質問コーナーを設けた。すると手が上がる上がる。次から次へと質問が飛んできた。前回はここまで辿り着けなかったが、今回は偉い成長となった。10以上の質問が上がったので、全部は覚えていないが、印象に残った質問は、「障がいがなかったら何をしたかったか。」だった。運転と答えたが、障がいがなかったらなんてことを普段からなかなか考えないので、新鮮で面白かった。もっともっと質問がありそうだったが、時間が来てしまったのでそこで終了となりました。
今回は前回の反省を踏まえて、リベンジャーズとして考えていたため、なかなか良かったのではないかと思う。(自己評価は甘い)県職員さんも前回と見違えるくらい良かった。また次からもお願いします。と言われたし、担任の先生からも「質問のとき、ありがとうって返しが自然で、北古賀さんは小学生向きだ。」とも言われて、それがお世辞だと分かっていても前回のこともあったので嬉しくて嬉しくて柄にもなくスキップしてって、スキップできないですけど、結構嬉しかったですね。
最後に校長室で校長先生からお礼の言葉をいただきました。私は、「UDの意識を小さい頃から進めている、校長先生はじめ先生方の意識が凄く嬉しいです。今後もよろしくお願い致します。」とお礼を言って、学校を後にしました。
もっともっとこういう機会が増えて行くこと。そして当事者自身も私だけではなくて、もっと発表できる人が増えていけば、多様性な社会が築けるのではないかと私は思います。頑張っていこう!