本日は白石にあります須古小学校4年生に向けたUD出前講座でした。
全国で注目を集めつつある「さがすたいる」佐賀らしいやさしさのカタチを伝えよう!という取り組みを数年前から始めた佐賀県。その一環でUD出前講座というものがある。ただUDを県職員が教えるのではなくて、障がいを持つ私たちにもスポットを当てて一緒に取り組もう! まさにインクルーシブ教育であり、SDG’sでもある。誰1人取り残されない。
これはここでも何回も言っていることではあるが十数年前から、重度である私たちが、学校に出向いて障がい者を知ってもらえる機会があると、子供が教わったら家族に話し、それが親にも伝わるし兄妹にも伝わる。そういう風にして社会全体が、より良い方向に向かうことにつながるのではないか。人の気持ちを知る・考えることで、いじめや虐待などが無くなるのではないか。こういう思いがあったわけですよ。それが今、佐賀県の取り組みと、我らが〇〇な障がい者の会会長内田氏の活躍によって実現しているわけですよ。凄くないですか?
周りの障がい者に対する理解もだいぶ変わってきました。20年〜30年前は、障がい者なんて、腫れ物に触る感じだったし、なんか異星人が来たみたいな感覚でしたが、今は普通に街の中でも声をかけてくれるくらいになっているのも、時代が変わったなと思うところです。
で、ふと私の存在意義が問われるのです。あなたは口ばかりで何もしていないじゃないかと。実際陰で言われてたそうですがw 気にはなりましたが、そう捉える人にはそう映るのだから仕方ないよね。としか言いようにありません。
ただ自分は自分でマイペースでやっていけば良いんですよ。誰かと比べるとかしなくて良いと思うのです。動きたいなら動けばいいし、今は様子見でも良いですし。だけど「後悔」はして欲しくないですが。あの時あ〜しておけば良かった。って後で後悔するのです。いつも全力でという訳ではありませんが、何もしなかったら、素敵な出会いさえありません。これは私の持論ですが、何かを誰かのために頑張っていること。時には判断力・決断力も必要です。それもイベントなんかを一緒にしていくと自ずと力をつけていけるのです。これが社会とつながってきた私の持論です。
話が大分逸れたような・・・ 元に戻します。須古小学校のUD出前講座! 小学4年生の前でお話ししてきました。私自身が障がい者だから障がいについてのことを中心として、最後はお決まりの魔法の言葉を伝授してきました。あとは手動の車いす乗車・走行体験だったり、「段差・高さ・狭さ」を体験してもらった。2人1組で、1人は車椅子に乗り、もう1人は観察しながら困ったところをサポートするような感じでした。
県の担当者からは好きなように動いていいと言われていたので、車椅子体験レーンは3レーン作られており、私の感じるままに行ったり来たりしながら自由に動き回りました。学生へは、困っているかもしれないことや車椅子に乗っていて何か物を落としてしまった。そんな時は前屈みになったりします。転倒リスク(座シートの奥までお尻を入れていないことで、前に重心がかかってしまうため、転倒するケースがある)があるから、その時は後ろのハンドル(手押し時に介助者が握るところ)を転倒しないように押さえておくということを伝えました。生徒も県の職員さんもそれには気付かれてなかった模様。やっと私がいる意味を果たせたかなと思えた瞬間だった。
生徒たちは車いすユーザーと会う機会もないため、どう接して良いかわからない。普通にお話しできることを少しでも感じてもらえたら良いなと思いながら、たわいも無い話とかをしながら、少しずつ距離を縮めていったつもりだったが、警戒して軽い言葉を交わす程度。
やっぱり自分の持ち味であるサッカーがあったらもっともっと盛り上がったのではないかと思う。しかしあくまでも今回は車いす体験会、サッカー要素はほとんどないため県との打ち合わせ時にパフォーマンスはしなくて良いということになったのだった。少しでも興味を持ってもらおうと悪足掻きw 自己紹介の後にこういうスポーツをしています的なムービーを紹介した。回転キックの映像に「おー」って言われました。やっぱりインパクト大よね! それでも反省点としては、内容に固執しすぎて、実際に回ってみたりとかパフォーマンスが出来なかったことかな。機材トラブルさえなければ! 次回はもう少し上手にできると思う。
ということで、UD出前講座の様子でした!
次回、子育て支援について!